2016年11月19日
11月4日に茨城県水戸市で開催された全国グループホーム団体連合会の全国フォーラムに行ってきました。
フォーラムの中で中心に議論されたのは地域の拠点としてのグループホームの役割。グループホームは地域密着型サービスに分類され、地域での活躍を期待されているが、それでは地域孤立型にならず、地域密着型になるにはどうすべきか?単にお祭りに参加するとか、自治会に加入するとか、共用型デイ・ショートを活用してもらうという話ではなく、いかに地域の拠点となれるかを掘り下げる議論が展開されました。
地域支援においては、まず、地域の困りごとを知ること。これは運営推進会議を通じても同じで、運営推進会議は自分の所がどのような所でどのようなサービスを提供する所だということを伝えるだけでないという話。運営推進会議で地域の方をお招きして地域の困り事を掘り出すこと。グループホームは認知症介護についての相談窓口となるのはもちろんだが、地域の色々な困り事をそれぞれ関係機関につなげていく総合窓口になることが地域の拠点になる近道であるということ。また、福祉避難所として指定を受けることも大切であるという話でした。
そのためには招き入れる自己完結型ではなく、アウトリーチして地域資源を知り、地域資源を活用してホームの利用者の地域での生活を支えていくことも重要。わざわざアウトリーチする意味を考える必要がある。そういう機会を通じて地域へ出かけ、困りごとや地域資源を知ることで人々をつなげることができるようになるということでした。
そういう話から、グループホームは単なる認知症介護の拠点というより、地域資源を生かして困り事をつなげていく総合窓口になれるというグループホームの可能性を感じました。
また、人材不足の問題に関しては、人材が不足しているというが、障害者雇用などは考えていないのか?という声も上がりました。その発言者の方は数年前から3人障害者雇用をしており、3人ともとても生き生きと働いてくれ、今では戦力になっているという話でした。こういった面も大いに見直してみる必要があると感じました。
我々は地域に対して何ができるのか?お互いさまの精神でグループホームの可能性を再発見したフォーラムでした。
【記事 岡屋】
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